指向性散乱の取り扱い


指向性散乱(反射)の概念図


散乱分布を三次元的に視覚化した例


偏光を有する指向性散乱(反射)の概念図

光シミュレーションを行う場合、一般には物体の表面上において生じる反射や透過は、角度依存性が無いものとして単純化されます。 本ソフトウェア製品では、より高度なモデルとして指向性散乱を取り扱うための機能が提供されています。 これにより、部材表面の反射や透過をより忠実にモデル化することができます。

応用例

指向性散乱を取り扱う機能を用いて、次のような表面を定義することが可能です。

  • 指向性のある拡散反射を有する表面(印刷インク等)
  • 完全鏡面と完全拡散との間の散乱特性を有する表面(反射フィルム等)
  • 微細加工により機能性が付与された表面(拡散フィルム等)
  • 光輝材を含有する塗料(メタリック塗料等)
  • 指向性のある偏光特性を有する表面(DBEF等)

特徴

  • 変角分光光度計により測定された散乱分布(BSDF)を入力可能
  • 反射率や透過率の角度依存性を波長毎に記述することが可能
  • 角度依存性を1次元から4次元までの任意の解像度によって表現することが可能
  • 散乱分布の形状を三次元的に視覚化して確認することが可能
  • 三次元表面形状測定器等により実測された表面プロファイル・データから散乱分布を生成することが可能
  • 角度依存性のある偏光を定義することが可能
  • 試料の散乱分布を取得するための測定サービスを用意

仕様

角度依存性の記述対象
  • 拡散反射率(BRDF)
  • 拡散透過率(BTDF)
  • 鏡面反射率(BRDF)
  • 鏡面透過率(BTDF)
  • ミューラー行列(偏光時。BRDF及びBTDF)
色表現
  • 分光(可視光:390~730nm、10nm間隔)
  • CIE XYZ
  • RGB
  • モノクローム
角度の範囲
  • 入射:仰角0~180度、方位角0~360度
  • 出射:仰角0~180度、方位角0~360度※1
解像度
  • 依存性を1次元~4次元の間で任意に設定可能
  • 入射角及び出射角の間隔は任意に設定可能
その他
  • テキスト・ファイル・インターフェース
  • 表面プロファイル・データからの散乱分布生成が可能
  • 測定サービス有り(有償)

※1 鏡面成分については、出射角は入射角と常に同一となります。