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はじめに当社が開発・販売するSPECTERは、自動車用塗色に代表される先進的な塗色のカラー・デザインにおいて、新たな可能性の探求に役立つ各種の機能を提案してまいりました。SPECTERを利用することにより、注視方向や照明方向に応じて見かけの変化するメタリックやパール等の光学的に複雑な塗色を、卓越したコンピューター・グラフィックス技術により、リアルかつ対話的に設計することが可能となります。これにより、従来の設計過程において必要とされたクレイ・モデル等を用たテストの必要性を大幅に減らすことができ、時間とコストの削減に貢献します。 SPECTERでは、塗色の外観を設計するためのツールとして、塗色の編集機能とモーフィング機能という二種類の機能が提供されます。しかしながら、これらのツールは塗色の表面的な光学的特性についてのみを取り扱うため、設計中の塗色の組成や構造に関する情報を生成することはできません。このため、実際には製造可能性の無い塗色を結果的に設計してしまうといったことが起こり得ます。また、SPECTERには塗色の組成データに基づいて、その外観がどの様なものになるかを算出する機能も備わっておりません。 本文書で説明するFormula IIは、SPECTERに不足しているこのような機能を補うためのもので、SPECTERのオプション機能として塗色の設計に関する機能を大幅に拡張します。以下に、Formula IIを利用することにより可能となるものを挙げます。
このように、Formula IIの提供する塗色の外観と組成に関する強力な双方向設計環境により、外観もしくは組成のいずれか一方を制御するだけで、他方についても対応する結果を対話的に得ることが可能となります。このため、Formula IIは主に外観に基づいて塗色の設計を行うカラー・デザイナーと、逆に組成に基づいてこれを行う塗色製造業者の両方にとって、強力な設計支援ツールとなり得ます。 |