組成に基づく塗色設計

本文書の冒頭で述べたように、Formula IIの提供する強力な双方向塗色設計環境により、利用者は塗色の外観と組成のいずれをも制御することが可能となっています。ここまでは、外観に基づく塗色設計という、光輝材や顔料といった塗色の組成を念頭に設計作業を行う度合いが比較的少ないと想定されるカラー・デザイナー向けの機能について説明してきました。本章ではこれとは逆の、ある組成が与えられた塗色について、その外観の視覚的シミュレーションを行う場合について説明します。これにより、塗色製造業者の方々には、各種の組成の効果について実際に塗色を製造することなく視覚的に調査したりシミュレーションするための手段としてFormula IIをご利用頂くことができます。

図3.1の右側には、Formula IIが扱う塗色の物理的モデル(組成モデル)が示されています。

図3.1 双方向塗色設計の概略図 図3.1 双方向塗色設計の概略図。この図は、外観に関する属性と、二層構造を有する塗色の組成のパラメターとの間の大まかな関連を示している。